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2025.9.1マダニが媒介する感染症

―野外活動では肌の露出を避け、虫よけ対策を―

マダニは野外に生息する吸血性のダニ

マダニは野外に生息し、国内では約50種類ほどいると言われています。成虫の体長は2~8mm、幼虫・若虫では1~2mmほどで、野生動物や人間に寄生して血液を吸います。マダニが体内に病原体を持っている場合、吸血されると下記のような感染症を発症することがあります。

マダニが媒介する感染症

日本紅斑熱はリケッチアといわれる病原の感染症で、マダニに刺されて2~8日で高熱や全身の発疹を認めます。「刺し口」と呼ばれる小さなかさぶた(痂皮)が見られ、治療としてはテトラサイクリンという抗菌剤で治療できますが、治療が遅れると重症化することがあります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はウイルス感染症で、マダニに刺されて6~14日で高熱や腹痛、下痢などを生じ、血液中の白血球や血小板の減少がみられます。皮膚症状は通常見えにくく、マダニに刺されたことに気づかないケースもあります。多くは対症療法で改善しますが、高齢者では重症化して死に至ることもあります。また、SFTSはネコやイヌにも感染し、そこから人間に感染する場合もありますので、弱ったネコやイヌにはむやみに近寄らないほうがよいでしょう。

いずれも、西日本に多い感染症ですが、近年は温暖化の影響で感染地が北上している傾向にあります。関東・東北地方でも要注意です。

マダニに刺されたら…

実際には病原体を持つマダニは多くはないですが、野外活動の際には肌の露出を避け、市販の虫よけスプレーを活用してマダニに刺されないように心がけましょう。

もしもマダニに刺された際、自分で取ろうとするとマダニの口の部分が皮膚に残ってしまうことがあるので、皮膚科を受診して除去してもらってください。また、マダニに刺された後に熱が出た場合は、必ず医療機関を受診して相談してください。

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